MBA関連書籍で良かったもの(その1:思考編)
MBAの受験や授業、自主的に読んで良かった本を紹介します。今回は思考プロセスを鍛えるための書籍です。ぜひ、読んでみてください!
1.原因を推論する
政治現象をケースとして、なぜその現象が生じたのかを経験的・実証的に分析するための考え方について理解が進みます。因果関係を解き明かすために必要な様々な手法や使い方が理解できます。本書では因果関係が成立するための3条件を整理しています。
1.独立変数と従属変数の間に共変関係がある(5章)
2.独立変数の変化は、従属変数の前に生じている→時間的先行(6章)
3.他の変数を統制しても、共変関係が観察される(7章)
研究活動を進める上での基礎になります。政治学だけでなく、広く社会科学を学ぶ読者を対象にしており、身近で一般的な社会現象や政治現象を題材に解説されています。
2.知的複眼思考法
問の立て方や思考法について体系だった書籍です。「自分の頭で考える」ための考え方がふんだんに盛り込まれています。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く=知的複眼思考法であり、情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力について説明されています。もっと早く出会いたかった良書です。
3.簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本
文章を書くのが苦手、またはもっと伝わる文章を書きたいと感じている人にぴったりの一冊です。本書は、タイトルの通り「簡単だけど意外と教えてもらえない」文章作成のコツを、77の具体的なテクニックとして分かりやすく解説しています。自分がいかに日本語を雰囲気で使っていたことを痛感しました。。。
4.経営戦略の思考法
経営戦略を学ぶうえでの基礎から応用までをわかりやすく解説した一冊です。事例を交えながら「競争優位性」や「差別化戦略」といったテーマを掘り下げ、実務に即した内容が詰まっています。MBAでのケーススタディにも役立つ知識が満載です。戦略のフレームワークに苦手意識がある方に最適な入門書です。私は特に戦略の繋がりの因果関係を解き明かすプロセスが研究活動に役立ちました。
5.ビジネス現場で役立つ経済を見る眼
ビジネスにおける経済学の活用方法を具体的に解説した書籍です。数式や理論に偏らず、現場で意思決定を行う際に必要な「経済を見る眼」を養うことができます。企業活動や市場の動きを経済学的視点で理解したい方におすすめです。
6.「原因と結果」の経済学
因果関係を正しく見極める力を育てる一冊です。ビジネスや社会問題において、データを分析して正しい結論を導き出すための基礎知識を学べます。「相関関係」と「因果関係」の違いを明確にし、MBAでの分析課題やリサーチスキル向上に大いに役立つ内容です。
7.仮説思考
仕事のスピードが一気に向上した書籍です。問題解決において、闇雲に情報を集めるのではなく、まず仮の答え(仮説)を立てて、それを検証するプロセスを回すことの重要性を理解しました。注意点としては、最初に立てた仮説に固執しすぎないこと。バイアスがかかり、仮説を裏付けるデータのみを集めないようにしたいですね。
8.論点思考
問題解決の第一歩は「正しい問題設定」にある、と説く本書。現象を整理し、解決すべき核心を見極めるスキルが身につきます。論点を的確に設定する能力は、コンサルタントや経営者にとって必須のスキルであり、MBAのケースディスカッションでも高い評価を得られるでしょう。
これらの本は卒業後も読み返しています。いずれも良書ですのでぜひお手に取ってみてください!
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